[J1]第29節 浦和レッズ vs FC東京

2020 J1リーグ 第29節

浦和レッズ 0 – 1 FC東京

Stadium:埼玉スタジアム2002

得点
37分:永井謙佑(東京)

FC東京
FW レアンドロ、永井謙佑(75’高萩洋次郎)
MF 田川享介(46’内田宅哉)、安部柊斗、シルバ、三田啓貴(68’原大智)
DF 小川諒也、森重真人、渡辺剛、中村拓海(88’中村帆高)
GK 林彰洋
sub:波多野豪、オマリ、アダイウトン

浦和レッズ
FW 興梠慎三、武藤雄樹
MF 汰木康也(75’レオナルド)、柏木陽介(85’杉本健勇)、柴戸海、長澤和輝(66’マルティノス)
DF 宇賀神友弥(85’山中亮輔)、槙野智章、デン、橋岡大樹
GK 西川周作
sub:福島春樹、岩波拓也

手堅くいい試合運びだった。
埼スタで17年ぶりの勝利らしいぜ

スタンドうるさすぎるだろ

 九州から戻って2日で埼スタ。相当なハードスケジュールだ。本当に選手たちには頭が下がる。ACL延期になったなら日程も見直してくれればいいのに。

 攻守の要、ディエゴ・オリヴェイラは累積警告で出場停止。その代わり、高萩がベンチに復帰して、拓海も戻ってこちらはスタメンです。

 試合開始から東京が追い、前に前にと出てくる浦和。なかなかスピード感のある立ち上がりになった。浦和はエリアの外でパスを回しながら、興梠に縦パスを入れるところで攻撃のスイッチが入る。興梠は降りてくる位置とタイミングがうまく非常に厄介だったが、そこに入った後に細かい繋ぎで崩すことにこだわりすぎて、自らボールを離すことが多かった。

 徐々になんでもないパス回しも不安定になっていったのは、東京がリズムに慣れて狙い所を定めたから。トーマス・デンのところを始め、最終ラインでの組み立てが怪しい。前線の追い込みだけでなく、シルバと柊斗が並ぶと高い位置で刈り取れる。とても効果的だった。

 ただ前半の東京は攻撃時に前線の選手たちの距離感がいい感じに近かったせいで、逆に難しく崩そうとしすぎてシュートまで持ち込めない場面が多かった。中途半端に奪われてしまうのは危ない。

 あと試合を通じてだけど、攻撃陣がいつだってレアンドロを探していて、見つけたらとにかく預けようとして失敗しているのも目立った。もっと自信を持ってやり切っていいと思う。あの奪われ方は攻撃の選手としては恥ずかしいから。

 ハーフタイムで田川に代えて内田を入れたのは、狭いスペースを崩すのには内田の方が向いているからだと思った。確かに前を向いてボールを受けた時は面白い存在だった。やっぱり内田はサイドで使ってあげたほうがいい。新しいポジションに挑戦させるのは、本職で結果を出してからにしよう。まあ、チーム事情もあるから仕方ないけれども。

 柊斗とシルバのボランチはとてもよかった。特に柊斗、ここぞという場面にはいつも顔を出して、ボールを奪いまくっていた。内田にはこのディフェンスを見習ってほしい。足だけでいく軽い守備をするなって、育成年代でも散々言われるはずぞ。

 とまあ良し悪しいろいろあったけど、どうしても目についたのが、というか耳についたのが埼スタのスタンドのうるささ。Jリーグはやっと手拍子が解禁された段階で、まだ声を出してはいけないはずだ。にも関わらず、接触プレーにはヤジを飛ばし、不甲斐ない自チームにブーイングまでする始末。

 あれ、リーグはなんらかの制裁加えないとダメでしょ。感染者が出るかなんてわからんけど、浦和だけ許されるわけにはいかないし、ああいうリアクションが選手のモチベーションを刺激するのだから不公平だ。

 思わずため息が漏れる、くらいならまあどこでもあるかもしれないけど、昨日のレッズのサポーターはそれを超えていた。最低限のマナーも守れないのならスタジアムに行くな。レッズのサポーターが観に行けなくなるくらいどうでも良いが、あれを放置してクラスターにでもなったらリーグ全体がマイナスだ。それがなくても、このルールも守れないなら、と次の緩和が伸びることにも繋がる。許してはダメだ。

 と、試合以外の部分がだいぶ気になってしまったが、なんとこの試合で2003年以来に埼スタでのリーグ戦に勝ったらしい。なんかシーズン前半にも10数年振りの勝利みたいなのあったけど、他にもそういうジンクス残ってるんですかね。

 何より今シーズン連敗がないのが素晴らしいと思う。これからも簡単には崩れない強いチームでありたいもんだ。

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