[J1]第20節 湘南ベルマーレ vs FC東京

2020 J1リーグ 第20節

湘南ベルマーレ 0 – 1 FC東京

Stadium:Shonan BMW スタジアム 平塚

得点
78分:アダイウトン(東京)

FC東京
FW アダイウトン(91’平川怜)
MF オリヴェイラ(46’田川享介)、品田愛斗、高萩洋次郎、内田宅哉(91’宮崎幾笑)、原大智(61’矢島輝一)
DF バングーナガンデ(83’蓮川壮大)、オマリ、丹羽大輝、中村帆高
GK 波多野豪
sub:児玉剛、木村誠二

湘南ベルマーレ
FW 石原直樹、タリク(77’指宿洋史)
MF 金子大毅、齊藤未月(54’鈴木冬一)、岡本拓也、茨田陽生(73’松田天馬)、石原広教
DF 田中聡(77’坂圭祐)、大野和成、舘幸希
GK 谷晃生
sub:後藤雅明、古林将太

総入れ替えなんで勝てりゃいいか

収穫は3ポイントだけ

 次に控えるルヴァンカップの川崎戦のことを相当意識した試合になった。前節からスタメン11人全員を入れ替えることになった。浦和戦では途中出場だった高萩と累積で出場停止だったディエゴはいるが、ここまで徹底したターンオーバーはそうない。丹羽は今シーズン初スタメンだ。

 これはさすがにやりすぎじゃないかと思ったが、湘南が順位相応の不調さを引き摺っているので助かった。遠慮なく言わせてもらうと、稀に見る凡戦だった。

 どっちも一番の武器はカウンターのチームで、今日に限って言えばカウンターしかないチームだった。攻撃に人数をかけないのでひっくり返っても効果的なカウンターが発動しない。湘南はボールを持ってはいるが崩しのアイデアが全くないし、東京は前に蹴っているだけであまりにもアダイウトン任せのサッカーになってしまった。

 前半の東京は4-2-3-1だったけど、なぜボランチに品田と内田を置いたのだろうか。品田はだいぶ慣れてきて、上手に一人剥がしたりパスを展開したりというプレーが安定してきたが、内田はここでは生きない。守備は軽いしパスも逃げのパスしか出せない。今日に限ってはサイドに変更された後半も存在感はなかったが。

 あと原大智も組み立て役がいない時のサイドハーフは厳しいね。斜めに走っていくフリーランは良い感じだけど、守備は軽いしボールを持っても引き出しがない。せめてツートップで使ってあげて欲しいと思った。

 後ろでボールを持った時は基本右の帆高にボールが渡る。でも帆高は最前線目がけて蹴るだけで、セカンドボールを狙う人もいないのでアダイウトンに収まればラッキーくらいの捨てボールになることが多すぎた。

 両チームほとんどチャンスらしいチャンスを作ることもできず、スコアレスドローが妥当な結果だったと思う。アダイウトンの単騎突進以外は何の可能性も見いだせなかった。

 長谷川監督がハーフタイムに「タイミングを合わせて裏を狙っていこう」と指示を出したらしいが、後半は本当にそれ一辺倒だった。誰も変化を生み出せないまま時間だけが過ぎる。先発組に食い込めそうな発見はなかった。ひどい試合だった。

 ただ一人、爪痕を残そうと奮闘していたのが矢島輝一だ。原に変わって前線に入ると、空中戦に異常なほど競り勝っていた。去年までは途中からの出場でそこそこ出ていたが、今年は原の台頭で完全に居場所をなくしていた。もう25歳、若手という選手でもない。ラストチャンスと思っていたのか気迫は目についた。

 本当なら全員あのくらいの覚悟を持って試合に出てくるべき立場にいるはずだ。まあその輝一も序列が変わるほどかといえばそこまでではないと思うけど。

 とにかく勝てて運が良かった。こんな試合を見せられたんだからルヴァンは勝ってくれるんでしょうね!

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