[J1]第23節 サガン鳥栖 vs FC東京

2021 J1リーグ 第23節

サガン鳥栖 1 – 0 FC東京

Stadium:駅前不動産スタジアム

得点
 7分:仙頭啓矢(鳥栖)

FC東京
FW オリヴェイラ(56’永井謙佑)
MF アダイウトン(66’高萩洋次郎)、安部柊斗、レアンドロ、青木拓矢(84’品田愛斗)、東慶悟(66’渡邊凌磨)
DF バングーナガンデ佳史扶(84’鈴木準弥)、オマリ、渡辺剛、小川諒也
GK 波多野豪
sub:児玉剛、岡崎慎

サガン鳥栖
FW 小屋松知哉、酒井宣福(69’山下敬大)
MF 中野嘉大(84’梁勇基)、仙頭啓矢、樋口雄太、福井太智(57ソッコ)、飯野七聖
DF 大畑歩夢(69’中野伸哉)、エドゥアルド、島川俊郎(84’相良竜之介)
GK 朴一圭
sub:守田達弥、ドゥンガ

やはり攻撃力がないのよ

 オリンピックでの中断が明けた。森重が累積警告の出場停止でそこにオマリが入ったこと以外はスタメンはそのまま。加入時に期待されてたウヴィニはどうなったんだろう。あとは凌磨が復帰した。日本人の中で右ワイドの位置で攻撃的に振る舞える選手がいなかったからこれはありがたい。

 中断前の好調の勢いのままに、と行きたかったが早々に失点してしまった。立ち上がり7分で小川を右サイドバックで起用しているメリットとデメリットが一気に見えたようだった。積極的に攻撃に出て、カットインして自らフィニッシュまで行く姿勢はとてもよく、なんなら左よりも生き生きしている。代わりにビルドアップの時にどうしても左足で持ちたいために内側を向いてしまう癖が失点に繋がった。

 直接には小川のパスミスではないけれど、左足側でパスをする選択をしたことで受け手がプレッシャーにあい、結果としてショートカウンターを食らった形だった。相手が比較的寄せてきていたあの場面で右利きの選手なら内側に向くことなない。ただ全体として小川はいいプレーをしているし、問題は帆高不在のチャンスをチャンスにすらできていない他の右サイドバック候補生でしょう。

 ところで鳥栖側の話だけど、いいサッカーをするなあと思って見ていた。ボールを握って後ろから作るんだけど、難しいと思ったら迷わずロングキックに逃げるし。ポゼッション志向のJリーグのチームにしては珍しいと思う。大体が「自分たちのサッカー」にこだわって自滅しているから。

 あとパスを細かく繋ぐスタイルでありながら、ちゃんと意識がシュートに向いてる。前が空いたら躊躇いなくミドルシュートを狙っていく姿勢もこれまた珍しい。結果が出ているわけだ。

 さて一点を追う東京は今日もブラジルトリオにお任せな攻撃に終始した。右ワイドで完全にフリーになっていてもパスをもらえない東を見ていると、信頼されていない東が悪いのか信頼しようとしないレアンドロが悪いのか僕にはワカラナイヨ。

 レアンドロとディエゴのワンツーは明らかに狙われていたし、レアンドロがスルーパスの構えに入ると9割がたアダイウトンに出すことはもうバレているんじゃなかろうか。

 かといって文句も言いづらいのは、早めの時間にディエゴとアダイウトンを下げてからは、ほぼチャンスなしになってしまったからだ。最後のシュートはブラジルトリオが打たないといけないというルールでもあるんじゃないかっていうくらい、みんなレアンドロしか見なくなり自分が点を取るという執念は皆無。攻撃面での好材料は鈴木準弥のロングスローが意外にも武器になりそうだなってくらいですかね。

 ここ10試合ほど見れば東京は好調なんだろうけど、今日のような試合を見るとやっぱり全体的には幸先悪く思えてしまう。守備から入る姿勢は別にいいけど、攻撃がここまでお粗末だと見ていて面白くない。どう改善したものだろうか。

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