[J1]第24節 北海道コンサドーレ札幌 vs FC東京

2021 J1リーグ 第24節

北海道コンサドーレ札幌 3 – 2 FC東京

Stadium:札幌ドーム

得点
 2分:アダイウトン(東京)
41分:小柏剛(札幌)
45分:アダイウトン(東京)
49分:青木亮太(札幌)
64分:青木亮太(札幌)

FC東京
FW 田川亨介(55’永井謙佑)
MF アダイウトン(81’渡邊凌磨)、安部柊斗、レアンドロ、青木拓矢(68’品田愛斗)、東慶悟(68’三田啓貴)
DF バングーナガンデ佳史扶(55’鈴木準弥)、森重真人、渡辺剛、小川諒也
GK 波多野豪
sub:児玉剛、オマリ

北海道コンサドーレ札幌
FW 青木亮太(76’オリヴェイラ)、小柏剛(90’大村大八)、駒井善成
MF 菅大輝、荒野拓馬(46’高嶺朋樹)、深井一希( 46’ジェイ)、金子拓郎(75’柳貴博)
DF 福森晃斗、宮澤裕樹、田中駿汰
GK 菅野孝憲
sub:中野小次郎、小野伸二

課題は変わらないまま

 再び連敗街道に入ることは避けたい東京とシーズン初の連勝を飾りたい札幌の一戦だ。舞台は真夏でも23度とプレー環境の整っている札幌で。もう少し暑い日ももちろんあるだろうけど、夏を跨いで行われるJリーグにおいて、半分をここで戦えるのは結構有利だよなと思った。

 試合は開始早々からギア全開だったアダイウトンが立ち上がり2分目にして2度目の決定機を決めきって幸先よく先行した。アダイウトンとレアンドロの連携は見事だし、この2人のスピードとパワーに相手が慣れる前に奇襲をかけるというのは戦術として正しい。

 そこからは札幌が攻撃を続ける時間に入った。主に札幌は金子のドリブルを生かして攻めてくる。対するはカシーフ、このマッチアップは面白かった。5分5分といったところだけど、守備側からすると半分勝っても半分負けていたらだいぶ危ない。よく頑張ってはいたけれど。

 追いつかれた後にすぐ突き放せたのは良かったが、追加点も結局はアダイウトンとレアンドロの2人で完結させた攻撃だった。他の選手は本当に関わってこない。というか関わってもチャンスが生まれない。

 カシーフのオーバーラップや小川のインナーラップは悪くないがいずれもあまり使ってもらえない。小川を生かすための東の起用だというのもわかるけど、スペースを明けたり小川の上がりを埋める動きだったりに気を使いすぎて攻撃面での直接的な貢献がなさすぎる右ウイング起用というのもどうなんだろうか。

 怪我のディエゴの代わりにワントップに入った田川は体を張るディエゴとは違い、トラップを横に流して短いドリブルでボールを収める形ではまあまあやれていた。ワンタッチの落としが下手すぎるから練習してくるまではやらないほうがいい。全部相手に渡していたよ。

 永井のほうがボールを引き出す動きにはレパートリーがあるように思えるけど、攻撃力という意味ではどっちもどっちだった。自分が試合を決めるというストライカーの矜持的なものは見られなかったから。

 途中交代の選手の中でまだ良かったのは永井と準弥くらいでしょう。凌磨はよくわからんし、品田も決定的なパスを差し込めるわけじゃないので展開するだけで何も起こせてない。三田は惜しいシュートを放っていたからあそこは良かったけど、それくらい。

 今日もやっぱりレアンドロとアダイウトンがバテてしまうと攻撃が作れなくなってしまう。

 他のチームの皆さん、今の東京対策は簡単です。まず、無駄に後ろから繋ぐことなくロングボールを蹴りましょう。そうすればショートカウンターを喰らうリスクはなくなります。これで10回あるはずだった東京のチャンスは2回にまで減らせます。

 そしてアダイウトンがボールを持ったらドリブルを警戒して距離を取りましょう。反対にレアンドロにはマンマークをつけてパスを潰してしまいましょう。他の日本人選手たちは放っておいて大丈夫です。シュートを打つ気はありませんし、打っても枠に行かないので。これで得点が入るチャンスは0になりました。

 ってくらいにひどい状況だと思いますよ。あの2人のおかげで体を成しているだけで、まともなサッカーはできていないからね。まだしばらくは誤魔化せちゃうんだろうけど。

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