[J1]第25節 ガンバ大阪 vs FC東京

2021 J1リーグ 第25節

ガンバ大阪 0 – 0 FC東京

Stadium:パナソニックスタジアム吹田

得点
なし

FC東京
FW オリヴェイラ(64’永井謙佑)
MF アダイウトン(74’田川亨介)、安部柊斗、レアンドロ(84’高萩洋次郎)、青木拓矢、東慶悟(74’三田啓貴)
DF 小川諒也、オマリ、森重真人、中村拓海
GK 波多野豪
sub:児玉剛、渡辺剛、バングーナガンデ佳史扶

ガンバ大阪
FW 宇佐美貴史(70’山見大登)、ペレイラ、矢島慎也(81’奥野耕平)
MF 藤春廣輝(73’柳澤亘)、倉田秋(70’井手口陽介)、山本悠樹(81’アウベス)、小野瀬康介
DF ヨングォン、昌子源、三浦弦太
GK 東口順昭
sub:石川慧、菅沼駿哉

特に変わらないまま

 今年の東京は好不調の時期がはっきりしすぎている。連敗を続けたと思えば急に連勝街道に入り、突然終わってまた勝てなくなった。原因は攻撃力がないこと。いや正確にはチームとしての攻撃の形がないこと。

 3試合未勝利なのでややメンバーを変えてきた。剛ではなくオマリ、カシーフではなく拓海だ。途中から出てきて活力を加えていた新加入の鈴木準弥ではなくここで拓海を選んだのは意外だった。

 今日の試合を一言でまとめると、ガンバの術中にハマった試合、と言う感じだった。

 東京対策にまず思いつくのはショートカウンター対策だ。中盤で変な奪われ方をしないと言うのが理想だが、それは相手のあることなので完璧にはできない。なら奪われることのある想定で、後方のバランスを保ってカウンターに備える方がいい。ガンバは攻撃のために後ろからのオーバーラップを控えめにしていた。

 そしてもう一つ、ブラジル人へのマークを厳しくすることだ。アダイウトンは仕掛けてくるから距離を取ってドリブルに備える。ディエゴとレアンドロには早めに体をあてて自由を奪う。この3人さえなんとかすれば今の東京は点を取れなくなる。強すぎる強みは一転して弱点になってしまった。

 左サイドバックに戻った小川は以前より攻撃を意識して積極的に攻撃参加していた。インナーラップもいいけれど、左にいるときは大外でのプレーも増やしてほしい。あと黒髪になったことで見分けにくくなったから金にしてほしい。

 久々の拓海はよくなかったときのバタバタ感は減っていて、少しは自信を取り戻したよう。キックの精度は高いので後ろからフィードは攻撃の起点になっていた。オーバーラップもするけれど、そっちはちょっと迫力に欠ける。あと小川との組み合わせに慣れすぎた東が外側のスペースを埋めてしまうので拓海と被る場面が目立った。悪くはなくてもこれからは拓海で行こうというほどのプレーではなかったかな。

 さてガンバがリスクを抑えたことで東京は攻め手がない。決定機と言えるのは小川のミドルと田川の1対1くらい。小川のは単発だし、田川のも崩したりしたわけじゃない。しかし田川はあれを決められないようじゃFWとしては失格だ。出てこなかった方がいい。あんなに余裕がある場面でパワーシュートに行く時点で終わっている。キーパーも詰めてきていなかったので冷静に見ればいくらでもコースはあったはずなのに。

 選手交代をするほどに尻すぼみになる中でレアンドロを下げた後は比較的連動した攻撃ができていたように思う。レアンドロがいると全員がまずレアンドロを見るし、マークがついていてもパスを出してしまう。何度それでチャンスを潰したことか。本人は悪くないが、周りの意識を変えるために交代させるのは大いにありだ。

 攻撃が上手くいかないのに試合を重ねても変化や挑戦が見られないのは本当に深刻な問題だと思う。そりゃアダイウトンやレアンドロがいれば、数試合おきに点を取ってくれるが、それじゃダメだ。悲しいかな、彼らが離脱でもしない限り今シーズンはこのままなんだろうな。

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