[J1]第27節 ヴィッセル神戸 vs FC東京

2021 J1リーグ 第27節

ヴィッセル神戸 0 – 1 FC東京

Stadium:ノエビアスタジアム神戸

得点
83分:レアンドロ(東京)

FC東京
FW  オリヴェイラ(77’永井謙佑)
MF アダイウトン(69’田川亨介)、安部柊斗、レアンドロ、青木拓矢、東慶悟(69’三田啓貴)
DF 小川諒也、オマリ、森重真人、鈴木準弥
GK 波多野豪
sub:児玉剛、渡辺剛、岡崎慎、バングーナガンデ佳史扶

ヴィッセル神戸
FW 大迫勇也
MF 中坂勇哉(66’ドウグラス)、山口蛍、イニエスタ、サンペール、郷家友太(78’山川哲史)
DF 初瀬亮(66’小林友希)、フェルマーレン、菊池流帆(90’佐々木大樹)、酒井高徳(90’井上潮音)
GK 飯倉大樹
sub:廣永遼太郎、大崎玲央

試合を決める1発があるかないか

 オリンピックの影響を受けたアウェー7連戦もこれが最後。夏に話題性しかない大型補強を敢行した神戸に乗り込んだ。出場は大迫のみ。まだデビューしていないボージャンはともかく、武藤はなんで出てこなかったんだろう。東京だからなのかな、そういうのいらないんだけど。

 この試合の感想として一番残っているのが、ピッチコンディションの悪さ。画面から見ていても荒れに荒れているのがわかるし、選手がめちゃくちゃ足を取られていた。それだけでも怪我の心配があって危ないのに、選手が滑るのを気にしてプレーするので速さとか強さとかが失われていた。

 そんなグラウンドの影響もあってか、ボールを支配する神戸には怖さが出ない。イニエスタにボールを集めて何か変化を起こしてくれることを期待するばかりで、イニエスタがワンタッチでも挟まない限りは常に一定のリズムでボールを回すだけでピンチはそこまでない。

 東京が前から行ってもCBから漏れなく神戸は足元の技術が高い。ハイプレスはあまり効果的じゃなかった。現役のベルギー代表フェルマーレンはなんでもない横パスにもJではあまり見ないパススピードで、これは他の選手も影響を受けるべきだろう。

 終盤に差し掛かっても、回す神戸に速攻の東京という構図は変わらないが、どちらも怖さを出せない展開に、これはスコアレスかなと思った矢先、東京のトップ下が一瞬の輝きを見せた。田川が中央のレアンドロに縦パスを差し込み、自分もリターンを受けるべくペナルティエリアに走る。レアンドロは目の前のフェルマーレンに蓋をされるも、近場の永井と短いワンツーでそれをかわし不意の右足アウトサイドでニアサイド上空を撃ち抜いた。見事な一撃、これぞレアンドロ。

 試合の流れを見ればスコアレスが妥当だった。そんな試合を動かすための一撃が神戸ではなく東京に出た。もう一度やれと言われても難しいであろう一発だっただけに東京にとっては幸運だった。かといって完全な運ではもちろんなくて、高い位置でのボール奪取。縦パスを入れてからリターンを貰おうと走った田川がDFを引っ張り、永井も正確にワンツーを返し、ちゃんと崩して取った決勝点だ。

 これは良くも悪くもブラジル人を中心に回っているが故のゴールだった。たぶん永井は条件反射のようにレアンドロに返したんだと思う。その前にチャンスでレアンドロからディエゴに縦パスが入り、3人目の動きで安部が中央に走った時はシュートではなくディエゴに戻すという選択をしていた。あれもイメージとしては同じだ。安部の選択はありえないけど。

 これでアウェーの連戦は3勝2敗2分となった。悪すぎはしないけど、もっと求めて行きたいとは思うかな、うん。残る11試合のリーグ戦のうちホームが8試合とまた偏った日程になっている。ここで勝点を積み上げられれば、まあよしとしますか。

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