[J1]第4節 横浜F・マリノス vs FC東京

2020 J1リーグ 第4節

横浜F・マリノス 1 – 3 FC東京

Stadium:日産スタジアム

得点
 4分:遠藤渓太(マリノス)
17分:ディエゴ・オリベイラ(東京)
45分:レアンドロ(東京)
46分:レアンドロ(東京)

FC東京
FW 永井謙佑(60’アダイウトン)、オリヴェイラ(77’オマリ)
MF 田川亨介(17’レアンドロ)、シルバ(60’安部柊斗)、橋本拳人、東慶悟(77’高萩洋次郎)
DF 中村帆高、森重真人、渡辺剛、室屋成
GK 林彰洋
sub:波多野豪、小川諒也

横浜F・マリノス
FW オナイウ阿道
MF 遠藤渓太(63’仲川輝人)、天野純(76’喜田拓也)、ジュニオール(63’エリキ)、扇原貴宏、水沼宏太(63’ジュニオ)
DF ティーラトン、畠中槙之輔、マルチンス、小池龍太
GK 梶川裕嗣
sub:中村洋次、伊藤槙人、松原健

非常にいい出来でした。
最初の記事にありがたい。

逆境を跳ね返す気迫

 Jリーグは今節から、人数を制限して有観客試合への挑戦を始めました。隣同士にならないように間隔を空けながら、それでも雰囲気はだいぶ違いました。ただ、声は出せないので、拍手がメインになる。試合の始まりに、選手を鼓舞したい時に、そして良いプレーをした時に。歌と鳴り物メインになっているとわからない観客のリアクションが明確に反映されていて好きな感じだった。

 前節フロンターレに散々なやられ方をして、流れを変えたいこの試合は昨年最終節まで優勝を争ったマリノスと。フロンターレ戦では相手をリスペクトしすぎたのか、気持ちが引けてしまってそこを突かれた敗戦だった。

 今日はちゃんと反省を生かし、気合いを入れた試合の入り。しかしより全開だったのがマリノスだった。テンポよくパスを回し、スローインもコーナーキックも早すぎると言えるくらいのリスタートで主導権を握りにきた。想定外のハイペースに東京が順応する前に、マリノスは作戦通りの先制をとった。

 このまま崩壊するかもしれないという危惧を食い止めるキーになったのは永井の復帰だ。昨年のいい時を思い出させてくれるような懸命なチェイシングで守備のスイッチ、気迫のスイッチをチームにもたらすと、だいぶ試合を落ち着かせることに成功した。

 一応フラットな4-4-2なんだけど、左の田川を高めに置いて、右の東はバランスを見る。カウンターも狙うこちらの作戦もちゃんと結果を出した。ここまで出番はもらっているけどやや空回りな試合が多かった田川が自分の肩を犠牲に同点に繋がるPKをもぎ取った。よくやった。お大事に。

 そう、勝ったからこそ気分良く言えることがある。GKがディエゴを倒したあのシーン。あれはまず退場でしょう。ディエゴはちゃんとゴール方向にトラップしていたし、マリノスのサポートも追いついていなかった。決定機阻止の一発退場が妥当だった。間違いなく。勝ってよかったよ。

 選手個々の話をすると、まずは中村帆高。おい、こんなに出来るのかよと驚かされた珠玉の出来。食らいつくような守備でウイングを止めるだけでなく、前に出て行く姿勢が良かった。これが継続できるのなら諒也からポジションを奪えるぞ。諒也はプレーが淡白に見えることが多い。帆高には泥臭さがある。85分に仲川にスライディングかましてのガッツポーズは心を打った。

 永井、室屋、東は足がつるまで走っていたし、移籍が決まった拳人も中盤で最後まで戦ってくれた。フロンターレ戦ではもう心はここにないのかなというプレーだったのに、今日は魂を見せてくれた。

 サボっている選手なんて一人もいなかった。なんなら永井に触発されたか、途中から入ったアダイウトンはいつも以上に守備に走っていた気がする。

 良くなかった選手はいない。いや、強いて言えば林のフィードがそのままタッチを割ることが多くて気になったことくらいか。クロスのキャッチなどは安定していた。

 交代枠も全て使い、全員が戦っていた。日程が詰まっている中で敗戦をひきづらなかったどころか、気持ちのこもった会心の勝利だった。次は1週間空いて好調レッズと。このまま、上位に食らいついていこう。

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