[J1]第6節 北海道コンサドーレ札幌 vs FC東京

2020 J1リーグ 第6節

北海道コンサドーレ札幌 1 – 1 FC東京

Stadium:札幌ドーム

得点
45分:菅大輝(札幌)
88分:室屋成(東京)

FC東京
FW アダイウトン(69’永井謙佑)
MF レアンドロ、東慶悟(22’安部柊斗)、高萩洋次郎、シルバ(69’原大智)、オリヴェイラ(69’紺野和也)
DF 小川諒也(80’室屋成)、オマリ、渡辺剛、中村帆高
GK 林彰洋
sub:波多野豪、森重真人

北海道コンサドーレ札幌
FW チャナティップ(79’金子拓郎)、ジェイ(79’ドウグラス)、駒井善成
MF 菅大輝(95’白井康介)、宮澤裕樹(95’中野嘉大)、深井一希(69’高嶺朋樹)、フェルナンデス
DF 福森晃斗、田中駿汰、進藤亮佑
GK 菅野孝憲
sub:カウィン、キムミンテ

うーん。苦しい試合だった。

でも勝点を取れたのは大きい

中盤の運動量ありき

 Jリーグの夏は厳しい。特に今年は短くなってしまった日程を消化すべく、いつも以上に過密日程だ。連戦を戦い抜くにはほぼ2チーム分の戦力がいる。それをわかっているから、大学を卒業したてのルーキーもどんどん起用しているのが今年の東京だ。

 ターンオーバーのため、ジョアン・オマリが初の先発。ついに外国人枠の5人が同時にスタメンに選ばれた。そして抜けてしまった拳人の枠を勝ち取ったのは原大智。去年はJ3で大暴れ。16位に終わったチームの総得点43点のうち、1人で19点をとって得点王に輝いている。J1の舞台でどこまで通用するのか注目しよう。

 札幌は3-6-1のような形だが、ビルドアップの時は東京のプレスをかわすためにスリーバックの中央がボランチに上がる珍しい方法を取ってくる。これにやられ、プレスが思うようにはまらない。完璧なハイプレスではなく、前線だけで取れたらラッキーというプレスのため、決まらないと一瞬中盤に余裕が生まれてしまう。ここから運ばれていた。

 それでもディフェンスラインは集中できていて、さほどチャンスは作らせない。それだけに前半終了間際の失点は痛かった。ジェイにきっちりついたオマリは十分な働きだったし、渡辺は試合を通じて空中戦は無敵だった。ただ、常にハイジャンプで勝負に行くので、上手いFWにはそのうち外される時がくるかもしれない。今日は、良かったが。

 早い時間に東を欠いた。キャプテンマークはまさかの渡辺。すげえ期待されているやんけ。

代わって入った安部はとても精力的に動いていて、攻守に効いていたけど、本当はもっと休ませたかったはずだ。最近の攻撃の良さは、ブラジルトリオの破壊力だけではないと、この試合ではっきりとわかった。

 永井の懸命なチョイスと裏を狙う動き。中盤で素早く攻守を切り替えてどこにでも顔を出してくれる安部と東の運動量。右を制圧する室屋の推進力と、サポートする側の力が肝だった。

 今日は特に前から行くので、比較的フォワード勢は前にいて、中盤との距離があるので孤立しがちだった。諒也と帆高のサイドバックだと、やはり攻撃力が足りなくて、中盤も高萩はアンカーだし、シルバはもう少し運動量が欲しい。そしてみんな体が重そうだった。

 レアンドロは最後まで頑張ってくれたけど、初めからボールが足についていない場面が目立った。それでもアシストになったスルーパスは見事。室屋もよく決めたよ。

 あとさ、諒也、どうした。わけのわからんパスミスが多すぎる。失点の場面も諒也の気の抜けたプレゼントからだ。攻撃面での貢献はほぼ無し。肝心の守備も寄せが軽くて抜かれたりクロスを上げられたりやらせ放題。あと、ちゃんとヘディングしろよ。

 今年はこのままローテーションしながら行くだろうけど、純粋にポジション争いしたら負けるよ。少なくとも今は、帆高の方が上だ。少なくとも気持ちが感じられる。60分にカウンターを一人で止めたプレーは見事だった。スライディング・オブ・ザ・イヤー

 あと触れてないの誰だ。紺野と大智か。紺野は面白い選手なんだけど、いかんせんドリブルしかない。判断が遅いしパスしても雑なので、ちょっとまだ早い気がする。本来ならJ3とかで経験を積ませるレベルだと思う。一芸あって好きなタイプなのに、今は何かを起こせる雰囲気がない。

 対して大智は可能性を感じた。たしかに目立ったプレーは少なかったけど、クロスに対して入っていくのがすごく上手い。さすが点を取って上がってきただけある。大智はそこだけを期待されているのだろうからあれでいい。田川より先に点を取りそう。

 連戦は相手も同じだから、疲労は言い訳にできないけど、アウェーの地で追いつけたのはポジティブに捉えようかな。逆転しそうな勢いはあったしね。日曜は続けてアウェイ。なんか大した移動距離だけど、優勝争いに食い込むなら勝ち続けなければいけないぜ。

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