2020 J1リーグ 第11節
サンフレッチェ広島 3 – 3 FC東京
Stadium：エディオンスタジアム広島
得点
１４分：野上結貴（広島）
１９分：ディエゴ・オリヴェイラ（東京）
２２分：安部柊斗（東京）
３７分：荒木隼人（広島）
４５分：レアンドロ（東京）
９６分：川辺駿（広島）
FC東京
FW レアンドロ(78’オマリ)、永井謙佑(46’内田宅哉)、オリヴェイラ(56’アダイウトン)
MF 安部柊斗(86’三田啓貴)、高萩洋次郎、シルバ
DF 小川諒也、森重真人、渡辺剛、中村帆高
GK 波多野豪
sub：林彰洋、佳史扶、原大智
サンフレッチェ広島
FW 森島司(82’柴崎晃誠)、ヴィエイラ(71’藤井智也)、浅野雄也(51’ペレイラ)
MF 柏好文、青山敏弘(51’ハイネル)、川辺駿、茶島雄介(71’東俊希)
DF 佐々木翔、荒木隼人、野上結貴
GK 大迫敬介
sub：林卓人、井林章
95分間は最高の試合でした。
追加点を狙おうよ
前節やっと勝てたこともあり、室屋のところに順当に帆高が入ったこと以外はスタメンの変更はなし。まあそれ自体は別に問題ない。じゃあ誰が先発に入るといえば今のところ候補はいないし。
長谷川監督も「中3日ではコンディショニングだけ、vs広島対策という意味ではほとんどできていない」と言っていた。これはどのチームも似たようなものだろうね。そしてそんな戦いが今シーズンはずっと続く。
連戦が頭にあるので必然的に省エネモードになる。前からのプレスは無理に行かず、引き込んで守ることにしたらしい。名古屋には怖いパス回しはされなかったけど、広島は的確に縦パスを打ち込んできた。
アンカー高萩の両脇がどうしても空いてしまう構造上の欠陥を徹底的に狙われた。広島はワントップとツーシャドーの3人が代わる代わる下がっては高萩の横で起点になる。センターバックが付いていけば、そのスペースも狙われた。ここはこれからも弱点になるかもしれない。
早めに失点しても、下を向かずにすぐに取り返せた。ついにJ1リーグでの初失点を喫した波多野だけど、失点はいずれも非はないと思う。ただし飛び出しの判断だったりキャッチングは怪しかった。無理に取りに言って落とすよりはいいと思うが、あまりにもパンチングに逃げるのは気になった。近いうちにまた林に戻るかもね。しかし今日は決定的なミスはしていないよ。
ディエゴのゴールはレアンドロとの2人の関係が素晴らしかった。安部のシュートもしかり。この間まであんなにシュートが下手だったのによく決めたよあんな難しいの。ちゃんとキーパー見て蹴っていたし、この調子で頼む。そしてレアンドロ三度直接フリーキック。教科書に載せたいくらい理想的なキックだった。さすがです。
いいムードだった前半から、受けに回った後半は良くなかった。
相手が途中で2トップに変えた時間は縦パスよりもハイボール気味になっていたので守りやすく、あの時間帯に追加点を狙いに行くべきだったが、まるでリスクを冒す気はないらしい。1点差で満足して欲しくはない。そんな姿勢ではタイトルはまだ遠い。
ラストの失点は完全に緩んでいた結果だ。せっかくボールを保持していたのに、小川の適当なプレーで相手にボールを渡すと、ロングボールに対して剛も目測を誤った。どう考えてもラストプレーのスローインだったのに、必死に戻ることなく前残りしている選手も多く、ボールに食らいついた高萩も及ばず、勝点2を失った。
最後に3選手の話をしよう。
まず帆高。だいぶ室屋しようとしていたのがわかるプレーぶりだった。小川はほとんどしないフルスプリントでのオーバーラップでチャンスに絡んでいた。いいじゃないその姿勢。ただ勢い任せな面もあり、考える時間が出来た時の横パスは取られまくっていた。まあ、これからだ。
次は内田。半分出ていた割に覚えていないけど、終盤にバテていたのはいただけない。45分走るのもキツイ気温なのはわかるが、それでプレー強度が落ちるなら試合では使えない。減点
最後にアダイウトン。戦術的に守備免除の攻め残りだったのかもしれないけど、あまりに守備をしない。せめてサイドハーフが前に出た後の切り替えの瞬間くらいはそのスペースを埋めるくらいはしてほしい。カウンターになっても裏やスペースに走らず待っているだけなので、そこにボールを出せない。一番、良くない選手だった。
てなわけでやっぱり先発と途中交代にはまだ大きな壁がある。日曜は多少回すだろうけど、せっかく良くなりかけたムードがまた少し沈んでしまった。試合後のインタビューで飄々と振舞っていた監督のスタンスは多分正しい。悩んでいる時間がないのが今季のリーグ戦だから。
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