[J1]第13節 ガンバ大阪 vs FC東京

2020 J1リーグ 第13節

ガンバ大阪 1 – 3 FC東京

Stadium:パナソニックスタジアム吹田

得点
 8分:ディエゴ・オリベイラ(東京)
43分:宇佐美貴史(大阪)
73分:レアンドロ(東京)
81分:アダイウトン(東京)

FC東京
FW レアンドロ、永井謙佑(70’アダイウトン)、オリヴェイラ(82’渡辺剛)
MF 安部柊斗、高萩洋次郎(61’内田宅哉)、シルバ
DF 中村帆高(61’小川諒也)、オマリ、森重真人、中村拓海
GK 林彰洋
sub:児玉剛、三田啓貴、原大智

ガンバ大阪
FW 宇佐美貴史、アデミウソン(68’渡邉千真)
MF 藤春廣輝(83’福田湧矢)、小野瀬康介、井手口陽介、矢島慎也(80’小野裕二)、高尾瑠(68’倉田秋)
DF 昌子源、ヨングォン(80’パトリック)、三浦弦太
GK 東口順昭
sub:石川慧、山本悠樹

中2日でよく闘った。

見事な勝利だよ

戦術変更が効いた

 シルバとオマリと中村拓海を除く7人は鹿島戦でフル出場していないフィールドプレイヤーで組めた。大幅なローテーションのおかげだ。半ば捨てたようなあの試合の意味を見出すためにも、勝たないといけない。

 最近は控えていた前半のハイプレスをこの試合では採用した。連戦じゃなくてもキツイであろう夏場のプレッシングの任務を永井を筆頭に遂行。日韓代表クラスの揃うガンバのディフェンスラインをパニックに陥らせると、高い位置で連動していた安部のインターセプトから、永井が潰れてディエゴが無人のゴールに押し込んだ。理想通りの先制ゴールは前半8分のこと。

 しかしそこからはガンバペース。ハイプレスは嫌がっていたが、そこを逃げずにかいくぐっていた。きっと向こうのファンはヒヤヒヤしていただろうけど、追加点には至らず。ここ最近の問題点である中盤の低い位置での守備がうまくいかず、どんどんポジションを入れ替えてくるガンバの攻撃陣を捕まえ切れない時間が続いた。

 宇佐美のシュートは強烈で、触った林は惜しくも弾き切れなかった。今日の宇佐美はキレキレで、いろんな場面に顔を出しては正確な技術とキックでチャンスメイクをしていた。代表くらいでしかちゃんと見たことなかったけど、やっぱりJリーグでは頭一つ抜けてうまい。

 前半にうまくいかなかったのはビルドアップがよくなかったから。中盤をパスで持ち上がるよりは早めに蹴ってしまいたいのが東京だけど、サイドバック、特に帆高が上手く繋げない。左足を使えないのでインサイドに持ち帰るところが危ない。これが諒也が使われている理由なのかもしれないと思った。

 ただ、走れる両サイドバックにしたことで、押し込んでいるときは両方とも高い位置で攻撃のサポートが出来ていた。拓海は中2日でまた11kmオーバーの走行距離だ。素晴らしい貢献度。

 

後半になって東京は戦術変更。中盤をダブルボランチにして高萩をトップ下に。これで守備が安定した上に、高萩がスペースでボールを良く受けるので、流れが劇的に変わった。東京が持って、ガンバがカウンターの展開だ。

 流れでは取れなかったけど、うまく抜け出したアダイウトンがハンドを誘ってPKで勝ち越し。吹田スタジアムは声が響く構造なのか、昌子を始めとしたガンバの選手が審判に行っている文句がかなりしっかりと集音マイクに拾われていた。

 普段からどのチームもあのくらい文句を言うんだろうけど、それを知らない青少年にだいぶ悪影響だなと勝手に思っていた。そして審判はいつもあんなに色々言われているのか、とも。PKの場面は、ちゃんとハンドだったよ。

 勝ち越してもただ引くことはなく、見事なカウンターでダメ押しゴールも決められた。理想的なカウンターだったし、ブラジル人たちの決定力は凄い。でもあの場面では内田も褒めたい。レアンドロとアダイウトンの間にちゃんと走っていたおかげで、相手DFがレアンドロの選択肢を絞れなかった。直接関わってはいないけど、意味のあるフリーランニングだった。

 これで暫定ながら2位に浮上した。まあすぐ下のチームより1、2試合多かったりするから、手放しには喜べないが、よくこの連戦で踏みとどまった。次のルヴァンはどこまで主力を起用するのかわからないけど、それなりに休ませるはず。お疲れ様でした。また来週。

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