[J1]第16節 ヴィッセル神戸 vs FC東京

2020 J1リーグ 第16節

ヴィッセル神戸 2 – 2 FC東京

Stadium:ノエビアスタジアム神戸

得点
24分:安井拓也(神戸)
50分:アダイウトン(東京)
58分:ディエゴ・オリベイラ(東京)
93分:ダンクレー(神戸)

FC東京
FW 田川亨介(63’レアンドロ)、アダイウトン(75’原大智)、オリヴェイラ(90’平川怜)
MF 高萩洋次郎(63’内田宅哉)、品田愛斗、シルバ
DF 中村帆高、森重真人、渡辺剛、中村拓海
GK 林彰洋
sub:波多野豪、小川諒也、木村誠二

ヴィッセル神戸
FW 初瀬亮(72’小川慶治朗)、藤本憲明、古橋亨梧
MF 酒井高徳、安井拓也(59’イニエスタ)、山口蛍、西大伍(80’藤谷壮)
DF ダンクレー、サンペール(80’郷家友太)、フェルマーレン
GK 飯倉大樹
sub:前川薫也、菊池流帆、佐々木大樹

今シーズンだけでも何度かみた展開。

悲しいかな、逃げ切り失敗です。

腰が引けちゃあダメよな

 出続けていたレアンドロと諒也をベンチスタートにしたところと、高萩と品田を同時起用したところが今日のトピック。基本は品田をアンカーにしていたと思うが、割と自由に入れ替わりながらやっていた。

 東京も神戸も積極的に守備をしていく。切り替えの早い好ゲームだった。東京のハイプレスに対して、神戸の方はキーパーとスリーバックだけでもパス回しが早く正確で思っているほどハマらない。繋ぐだけでなくピッチを幅広く使うサイドチェンジがうまかった。

 今日は久しぶりの先発で気合が入っていたのか、アダイウトンは守備から良かった。永井は寄せの速さが怖い選手だが、アダイウトンはサイズ感があり向こうからすると圧は大きいだろう。このくらいやれればスタメンの可能性は出てくる。

 ただビルドアップという面では、裏を狙って走る選手がいないので必然的に足元だけになってしまった。ディエゴが対面する酒井高徳とフェルマーレンに苦戦していた前半はなかなかチャンスにつなげられなかった。さすが世界で戦ってきたディフェンスだ。

 離脱前は個人的に良さがよくわからなかった田川も、ちゃんとこの強力なスリートップの一角として馴染んできている。同点の場面で山口蛍を置き去りにしたターンは見事。たぶんあれはシュートだったと思うけど、まずパスを選択しなかった姿勢も含め、田川も相手にとって怖い存在になれてきた。

 狙い通りに逆転したまではとても良かった。いや、その後も全体的に悪くはなかった。ただイニエスタが入ってきたことで流れを持って行かれてしまった。それでも逃げばかりを考えることはなく、隙あらば追加点をという姿勢は出せていた。これは1月くらい前にはなかったもので、結果が出ていることによる強気の姿勢だ。ぜひ、最後までそうでありたかった。

 ディエゴを下げたことで、逃げ切りのモードに入った。平川に経験を積ませたいという意図もある交代だ。おそらく長谷川監督もここ最近のチームの雰囲気なら失点はしないものと思っていたのだろう。見ていてもそう思ったし。

 しかし残念ながら、イニエスタの美しいフリーキックからダンクレーに打点の高いヘッダーを食らい同点。うちの誇る両センターバックの間からあのヘッドをされればもうこちらにできることはない。しかし、今季は逃げ切りに失敗する試合が多すぎる。

 もったいない結果ではあったが、内容を見れば妥当な結果かもしれない。十分神戸はいいゲームをしていた。連勝こそ止まってしまったけど、アウェー無敗の記録は継続だし、まあこういう試合はあるだろう。あまりにも川崎が強いので痛い結果に思えるが、リーグ戦っていうのは自分との戦いという側面も強い。切り替えて次に向かおう。

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