2020 J1リーグ 第24節
FC東京 2 – 3 大分トリニータ
Stadium:味の素スタジアム
得点
53分:松本怜(大分)
61分:レアンドロ(東京)
82分:田中達也(大分)
85分:野村直輝(大分)
90分:品田愛斗(東京)
FC東京
FW レアンドロ、永井謙佑(61’アダイウトン)、オリベイラ(87’田川享介)
MF シルバ(61’内田宅哉)、品田愛斗、三田啓貴(70’原大智)
DF 小川諒也、森重真人、木村誠司、中村拓海(87’中村帆高)
GK 林彰洋
sub:波多野豪、丹羽大輝
大分トリニータ
FW 松本怜(87’羽田健人)、知念慶(77’伊佐耕平)、渡大生(67’田中達也)
MF 高山薫(67’三竿雄斗)、島川俊朗、前田凌佑、小塚和希(67’野村直輝)
DF 香川勇気、鈴木義宣、小出悠太
GK キョンゴン
sub:吉田舜、佐藤和弘
あまりうまいことは行かず。
しかしこれは自滅に近い。
采配はどうだったのかな
10日前にもやった気がする大分との再戦。どうやら2019年に大分が昇格してからここまで3連勝中らしい。剛が今季初のベンチ外で、高萩は怪我で離脱です。
試合の展開としては前と同じ。ボールを握りたがる大分に、高めで奪って速攻を仕掛けたい東京。同じくらい連戦をしているはずなのに、かなり対策を取られてそれに苦戦してしまった。
大分は後ろに4人を並べ、うちのスリートップのプレスを幅をとっていなしにくる。さらにいいタイミングで中盤から2枚ほど降りてきてコースを作る。そうして1列目の包囲網を突破したら知念を中心に徹底的に裏を狙ってくる。東京はハイプレスのために最終ラインが高めなので、これは効いた。
何度かこの方法を成功させると、今度は東京がプレスに行けなくなる。そうして押し込まれることによって、カウンターの距離が長くなりすぎて成功率が下がる。試合は大分のペースだった。正直このレベルのポゼッションサッカーに苦戦するようでは、川崎にまたボコボコにされてしまう。そう思った。
3失点もいただいたが、いずれも対応のしようがあるものだった。最初は拓海の繋ぎとシルバの意図があっていなかった。たぶんあの場面、シルバは自分がもらうと思っていなかった。拓海ならパスをすると見ている側でも思ったし、それは間違いじゃないとは思うが。
2点目は拓海があっさりと1対1に敗れ、続くクロスも木村の股を抜けた。スライディングが間に合わなかった諒也はまあ仕方ないか。最後は愛斗がボールを奪われ、今度は森重がかわされ、ゴール前ごちゃついたところ半端に体を入れた愛斗がクリアしきれずに失点した。
しかし2点目と3点目の遠因は采配にあったと思う。レアンドロの同点ゴールの直前にアダイウトンと内田を準備していたが、点を取った段階で考え直すべきだった。アルトゥール・シルバを代えてはいけなかった。
ベンチ含めてボランチを本職とする選手はシルバと愛斗しかいないのに、同点でしかも30分ほど残った段階で守備の方を下げるのは早かったのではないか。しかも前半からそれなりに攻撃の形を作られていたのに。
守備の怪しい内田がインサイドハーフに入るより、レアンドロにすべきだった。その次も、多少なりとも経験値の高い三田を下げて原大智を入れたことで、愛斗と内田のダブルボランチに前線は4トップという布陣に。同点だったにしては焦りすぎだ。
この辺のベンチワークが、ピッチ上のバランスを崩し、結果的に終盤の2失点に繋がってしまった。後半は東京のペースに持っていけていたし、じっくりやれば十分逆転できた試合だった。これは結果論だけども。
同点に繋がったアダイウトンの個人技は凄まじかったし、田川も短い時間ながらチャンスに絡めていた。最後は大智もあと一歩だっただけに悔しい雰囲気で終わったが、学ぶことは多い試合だったと思う。ちょっと今日は自滅に近い負け方だった。
しかしながら東京はホーム戦に弱すぎる。これからさらに2試合ホームが続く。せっかくスタジアムにファンが戻ってくるんだから、次こそは勝ってもらいたい。
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