[J1]第9節 FC東京 vs 川崎フロンターレ

2021 J1リーグ 第9節

FC東京 2 – 4 川崎フロンターレ

Stadium:味の素スタジアム

得点
 8分:家長昭博(川崎)
17分:家長昭博(川崎)
59分:アダイウトン(東京)
61分:三笘薫(川崎)
75分:レアンドロ・ダミアン(川崎)
84分:内田宅哉(東京)

FC東京
FW 永井謙佑(64’田川亨介)、オリヴェイラ
MF 東慶悟(78’シルバ)、安部柊斗(46’アダイウトン)、青木拓矢、三田啓貴(64’高萩洋次郎)
DF 小川諒也、森重真人、岡崎慎、中村拓海(64’内田宅哉)
GK 児玉剛
sub:波多野豪、蓮川壮大

川崎フロンターレ
FW 三笘薫(84’長谷川竜也)、ダミアン(84’知念慶)、家長昭博(84’小林悠)
MF 田中碧(91’橘田健人)、シミッチ、遠野大弥(70’脇坂泰斗)
DF  車屋紳太郎、谷口彰悟、ジェジエウ、山根視来
GK 丹野研太
sub:安藤駿介、登里享平

敗因は去年と同じ

 Jリーグ最大の壁、川崎フロンターレとの一戦を迎えた。チームの状態は悪くない。仮にも優勝が目標なら倒さなければならない相手だ。去年はこのホームで前半から大量失点をして、0-4で敗れている。

 ここまでは一貫して4-3-3で戦ってきた東京は4-4-2を採用した。満を辞しての永井先発。このシステムにするなら永井とディエゴのツートップに一定の実績がある。中盤を4枚にしたのはサイドの守備者の役割を明確にするためだ。4-3-3だとウイングの戻りがあやふやになる瞬間があるから。

 と、色々変化を加えて対策したものの、そんな高尚な戦術どうこう以前の問題で負けていた。結論から言うと、川崎にビビっていた。

 去年ホームで川崎に大敗した時から何も成長していなかった。あの試合はあまりにも守備を意識して入ったせいでズルズルと腰が引けてしまい、誰がボールを奪いにいくか曖昧になった挙句、惨めに失点したという試合だった。今年もまず守備を強く意識して試合に入り、川崎というチームを全ての局面で畏れてしまい、冷静にプレーできなくなってしまった。

 川崎は強かったし、敗戦は妥当な結果だが、失点はあまりにもくだらない個人のミスの連発だった。

 岡崎が中途半端なフィードを中央に送ったが、ハーフウェーライン手前に落ちるあのボールを収めろと言うのは酷だ。蹴るならもっとはっきりと前線を狙うべきだ。次は青木が自陣のバイタルエリアで横パスをずらし、奪われてそのままやられた。あの場面は何よりも悔しがるリアクションを無駄にしたせいで当の青木が戻りが遅れ、家長を見逃したところにある。そして最後は拓海が処理の判断を誤って三笘にボールを攫われた。どのシーンも全て、川崎にビビりすぎてプレーが消極的になったためのミスだ。これがいわゆる気持ちで負けると言うことだ。

 まず岡崎はパスミスやキックミスが多すぎる。常に冷静に相手を見て、強気に運んでいくスタイルは好きなんだけど、成功率が上がってこないのならプレースタイルを変えた方がいい。あんなに奪われるのならCBは任せられない。

 拓海は判断を迷うシーンが多い。去年はもう少し自信を持ってプレーしていたように思うけど、ここのところずっと迷ってる。キックの精度は非常に高くてアダイウトンのゴールも拓海が起点だったけど、基本的にボールを持つと心配になる。拓海が帆高に勝っていた唯一の武器が失われている。そこはスタッフやチームメイトたちのケアに期待したい。

 アダイウトンが決めて一時的に追い上げムードになりはしたが、大事な試合に望むためのメンタルコントロールがチームとして出来ていなかった。これは最低限のスタートラインに立てていなかったと言うこと。しばらくリーグタイトルは遠そうだ。

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