[J1]第16節 清水エスパルス vs FC東京

2021 J1リーグ 第15節

清水エスパルス 3 – 0 FC東京

Stadium:IAIスタジアム日本平

得点
14分:チアゴ・サンタナ(清水)
45+3分:ヴァウド(清水)
49分:片山瑛一(清水)

FC東京
FW アダイウトン(62’永井謙佑)、オリヴェイラ、田川亨介
MF 東慶悟(62’安部柊斗)、高萩洋次郎(46’三田啓貴)、青木拓矢
DF 小川諒也、森重真人、渡辺剛、内田宅哉(29’中村拓海)
GK 波多野豪
sub:児玉剛、オマリ、品田愛斗

清水エスパルス
FW サンタナ(77’燦シルヴァーノ)、鈴木唯人(77’後藤優介)
MF ジュニオ(81’河合陽介)、中村慶太(77’後藤優介)、宮本航汰、片山瑛一
DF 奥井諒(88’福森直也)、鈴木義宣、ヴァウド、エウシーニョ
GK 権田修一
sub:永井堅梧、立田悠悟

高萩ブーストも終わり

 5連敗から2連勝、波に乗ってきているのかもしれないが、「攻撃陣が好調のFC東京」と紹介されるのは違和感しかない。そんなことを思いながら入るこの試合。スタメンの変更は安部のところに東慶悟。フォーメーションは変えていないようだが、この意図はよくわからなかった。単にターンオーバーなら若い安部だけなわけはないし。

 引き込んでカウンターを狙う清水の戦術の良い練習台になっただけの試合だった。東京の得点パターンがセットプレーかショートカウンターしかないことが立証されたような試合だ。ボールを持たされてスペースを消されると本当に何も出来ない。

 パスは回るけど深い位置に踏み込むことが出来ないので決定機はほとんど生まれなかった。ディエゴはボールを引き出すことに労力を注がざるを得ないのでゴールからは遠くなり、アダイウトンはスペースがないとドリブルできない。唯一攻撃のアクセントになっていた内田の負傷は痛かった。肩の怪我は癖になってしまったのか。あの感じだとまたしばらく出られないだろう。

 ハーフタイムで高萩を下げたのは致命的なミスだと思う。相手に合わせて4-4-2にしたかったのだろうし、前半の高萩は特別目立ってはいなかったけれど、引いた相手に対して特殊な閃きで状況を変えられるのは 高萩だけだ。

 本来トップ下タイプの東も三田も今はただパスを繋ぐだけの便利屋に成り下がってしまい、攻撃に責任を持つ選手ではなくなっている。ディエゴだけはなんとかしようと幅広く動き回っていたが、周囲はディエゴが一人で打開することを期待するだけでただ邪魔にならないように彷徨っていた。

 あとは青木は奮闘していた方だと思う。守備面でも効いていたし、ボールを捌くプレーは素早くて正確だった。三田や東は時間が経つにつれてよくわからないキックミスを連発していたのでその違いが目立つ。攻撃に違いを生み出すところまでは青木のタスクではないだろうからそれはいい。

 2試合限定だった高萩ブーストも終わってしまった。さあ次は何に頼るのだろうか。長いシーズンを戦っていけば勝つことも負けることもあるということは知っているけど、やはりこんなバラバラなチームを見せられていると面白くない。

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