[J1]第21節 セレッソ大阪 vs FC東京

2021 J1リーグ 第21節

セレッソ大阪 3 – 3 FC東京

Stadium:ヨドコウ桜スタジアム

得点
13分:レアンドロ(東京)
39分:ディエゴ・オリヴェイラ(東京)
46分:加藤隆次樹(大阪)
57分:坂元達裕(大阪)
74分:チアゴ(大阪)
82分:レアンドロ(東京)

FC東京
FW オリヴェイラ(76’三田啓貴)
MF  アダイウトン(63’永井謙佑)、安部柊斗、レアンドロ、青木拓矢(63’品田愛斗)、東慶悟(63’田川亨介)
DF バングーナガンデ佳史扶(76’鈴木準弥)、森重真人、渡辺剛、小川諒也
GK  波多野豪
sub:児玉剛、岡崎慎

セレッソ大阪
FW 大久保嘉人(46’高木俊幸)、加藤隆次樹(83’松田力)
MF 清武弘嗣(83’藤田直之)、奥埜博亮、原川力、坂元達裕
DF 丸橋祐介、西尾隆矢、チアゴ、松田陸
GK キムジンヒョン
sub:松井謙弥、鳥海晃司、喜田陽、中島元彦

時間が経つほどに苦しくなる

 この試合を終えるとJリーグは中断期間に入る。オリンピックがあるからだろうが、今日の試合は女子の日本サッカーの初戦と丸かぶりなんだから、このへんはサッカー協会が調整した方が良かったんじゃないかと思う。

 東京は連勝中ということもあり、スタメンに変更はなし。ベンチを見渡しても変えたいと思うポジションはないかな。新加入の鈴木準弥が初めてのメンバー入り、そして途中から初出場を飾った。

 ボールを持ちたいセレッソとショートカウンターを狙う東京というお決まりの構図。プレッシャーをかけるタイミングがちゃんと意思統一されているし、ボールを奪われた後の寄せが東京は早いのでセレッソは慌てる場面が多かった。そしてまさにそれがゴールに繋がった。

 ディエゴを起点にプレスの掛け方が上手いので、3列目の安部と青木が思い切って前向きな守備が出来る。これがまさに今の東京の強みだ。守備からのカウンターがあまりにも鋭いので、相手からするとあまりリスクを取った攻撃ができなくなっている。前半のセレッソはボールを持っていても慎重なパス回しが多い。

 ただ2点を追わなければいけなくなった後半は立ち上がりからプレースピードを上げてきて、東京がそれに対応仕切る前にゴールを奪った。鋭く速い斜めのクロスは非常に効果的で、質の高い攻撃だったが、立て続けに2回同じ形でやられたのはいただけない。出してのケアをもっとしなくては。

 好調な東京の課題は攻撃におけるブラジルトリオへの依存度が高いことだ。もちろん武器を生かして戦うというのは悪い考えではないのだが、あまりにも3人の連携やひらめきに任せているので、誰かが交代で下がる度に得点の匂いもなくなっていってしまう。

 田川も永井もコンディションは悪くないし、今日もチャンスを作ってはいたけれど、やはり決めきれなければ意味がない。それと三田は今日に限らず攻撃面で仲間に入れていないように感じる。セットプレーの精度が強みだったが、今ではその座も復調してきたレアンドロに奪われている。あのフリーキックはJリーグのレベルを超えているから。

 2点を先行して勝ちきれなかったのは残念だけど、逆転された後に追いついたのは明るいポイントだ。この連勝が始まる前までなら、あのままロクな攻撃を見せられずに終わったことだろう。

 まあいつまでも連勝し続けることはできないし、それが止まったのが引き分けなら良い。状態は悪くないから、再開後もこの勢いで行こう。

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