[J1]第18節 横浜FC vs FC東京

2021 J1リーグ 第18節

横浜FC 0 – 1 FC東京

Stadium:ニッパツ三ツ沢球技場

得点
31分:アダイウトン(東京)

FC東京
FW オリヴェイラ(88’高萩洋次郎)
MF アダイウトン(71’永井謙佑)、安部柊斗、レアンドロ、青木拓矢、東慶悟(71’田川亨介)
DF バングーナガンデ佳史扶(84’岡崎慎)、森重真人、渡辺剛、中村拓海(46’小川諒也)
GK 波多野豪
sub:野澤大志ブランドン、三田啓貴

横浜FC
FW ジャーメイン良(90’渡邉千真)、クレーベ、松浦拓弥(86’中村俊輔)
MF 高木友也、瀬古樹(90’岩武克弥)、高橋秀人、前嶋洋太
DF 武田英二郎、田代真一(46’袴田祐太郎)、伊野波雅彦
GK 六反勇治
sub:南雄太、小川慶治朗、杉本竜士

左サイドが面白い

 だいぶ久しぶりのJリーグ。この2週間も試合はあって、ルヴァンカップでは湘南に2戦合計で競り勝ち、天皇杯では大学生に負けていた。湘南の1戦目と順天堂大学に連敗した時点で監督解任にならなかったということは、今シーズンは少なくともこのままいくんでしょう。

 そのカップ戦ウィークでレアンドロの起用の目処がたったようで、リーグ戦ではしばらくぶりの先発だ。それから代表に行っていた田川と小川をベンチスタートにカシーフが先発に選ばれた。

 そのカシーフ、かなりよかった。攻撃時の思い切りが良くて、深い位置までためらわずにオーバーラップしていける。これは小川や拓海にはないもので、大外を駆け上がっていくことでアダイウトンの選択肢も増える。それなりに信頼されているようで、ちゃんとカシーフの動きにパスが出ていた。

 右の拓海は相変わらず不安定で自信がなさそうに見える。ウリだったはずのキックの精度も怪しくなっているし、何より守備が脆すぎる。1対1の守備は高確率で突破されていた。前半での交代も納得の出来だった。左利きの右サイドバックはやりにくそうだけど、今の出来なら右に小川、左にカシーフが良さそうだ。小川は左にいても東京ではあまり深い位置まで攻め込まないので右でもいい。

 そうカシーフを最も評価したい点は攻撃面の貢献にある。今の東京の選手はみんな攻撃をディエゴ、アダイウトン、レアンドロに任せっきりになっている。東なんかはその典型で、無難なパスを繋いでいれば、いつか誰かが点を取ってくれると思ってる。ドリブルで仕掛ける選手も決定機を生むようなパスも日本人選手からはまず出てこない。その色にカシーフは染まっていなかった。

 今日のところはブラジルトリオの破壊力で取った1点を守り切って勝った形だが、カシーフのようなプレーは今後の東京に取って貴重だ。どうかバランスだなんだと理由をつけて良さを殺さないで欲しい。

 最後にちょっと田川亨介。途中から出てきて2回はあった決定機をいずれも決め切ることができなかった。U24の代表戦でもGKと1対1になる決定機を決められなかった。これで僅かに残っていたかもわからないオリンピックのメンバー入りは完全に無くなったし、代表は置いておいてもこれじゃあ困る。死ぬ気でシュート技術を磨いてくれないと、出てる意味がない。

 勝てはしたものの最下位の横浜相手ということを考えると、状態が上向いているのかは判断しにくいところ。わかることはレアンドロの復調とカシーフの台頭はポジティブだということだ。

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