[J1]第29節 FC東京 vs 横浜FC

2021 J1リーグ 第29節

FC東京 4 – 0 横浜FC

Stadium:味の素スタジアム

得点
19分:ディエゴ・オリヴェイラ(東京)
21分:レアンドロ(東京)
43分:ディエゴ・オリヴェイラ(東京)
86分:レアンドロ(東京)

FC東京
FW オリヴェイラ(77’永井謙佑)
MF アダイウトン(59’田川亨介)、安部柊斗、レアンドロ(90’三田啓貴)、青木拓矢、東慶悟(77’渡邊凌磨)
DF 長友佑都、オマリ、森重真人、小川諒也
GK 波多野豪
sub:児玉剛、渡辺剛、中村拓海

横浜FC
FW 松尾佑介(80’小川慶治朗)、渡邉千真(46’ヴィゼウ)、ジャーメイン良
MF 高木友也(46’ミネイロ)、瀬古樹、安永玲央、マギーニョ
DF 袴田祐太郎、ガブリエウ(13’韓浩康)、伊野波雅彦
GK ブローダーセン
sub:六反勇治、岩武克弥、高橋秀人

これを続けていきたい

 せっかくアウェーの連戦が終わり、ホームに戻れたところで連勝が止まってしまったのが前節。そこから1週間が経ち、今日の東京は前向きだ。注目はもちろん長友佑都。日本代表歴代最高の左サイドバックが4144日振りに東京のユニフォームを身に纏った。

 試合前から長谷川監督に「たった1人の存在がチームの雰囲気を変えている。週末は100%先発する」と言わしめた効果は確かに見て取れたと思う。

 集中力、切り替えの速さ、球際の強さ。いずれも東京が圧倒した試合になった。中継でもわかるほどに長友の声は響き渡っていたし、前半終了間際に1対1を制して雄叫びを挙げ、サポーターを煽ったシーンには熱くなった。パフォーマンスの側面もあるだろうが、それでも気持ちを全面に出すプレーが周囲に与える影響は大きい。

 もちろん長友はプレーでも見せてくれた。守備面では左サイドは完封と言っていい出来だったと思う。1対1はまず負けなかった。35歳になったとはいえ、世界トップレベルで戦ってきた実力は並大抵のものじゃあない。攻撃にもどんどん出ていった。前にいるアダイウトンは持てば仕掛けてしまうので相性はあまり良くない気もするけど、それでも腐らずオーバーラップを続けていた。仲間の信頼も集まっていて、ちゃんとパスが出てくる。右の東はなかなかパスをもらえないシーンが多いのに。

 相変わらず得点はディエゴとレアンドロだけだったのがやはり現状の大きな課題で、後半の凌磨の決定機を自分で決め切れていたらさらに完璧だったのに。長谷川監督が1番期待してるのはおそらく田川なんだろう。最初の交代に選ばれていたし、これも長友効果か、いつもと違ってドリブルで勝負する場面が目立っていた。その姿勢はとても良いと思う。

 あと完封に終わった守備ではジョアン・オマリの気迫のこもった守備が良い。柏戦で失点に直結するミスを犯した剛が最近はいつも不安定なので、このままオマリメインでもいいんじゃないかな。

 まあ今日はとにかく長友・長友・長友な試合だった。求められていた良い面がふんだんに出ている。大事なのはこれを継続することだ。今は海外から有名人の代表選手が加わったことでいい刺激になっていると思うが、これが刺激ではなく日常になった時に、全体のレベルが上がっているのか長友の方がぬるさに取り込まれてしまうのか、それが長友効果の本当の成果になるだろう。

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