[J1]第8節 FC東京 vs サガン鳥栖

2020 J1リーグ 第8節

FC東京 2 – 3 サガン鳥栖

Stadium:味の素スタジアム

得点
30分:石井快征(鳥栖)
39分:レアンドロ(東京)
43分:森下龍矢(鳥栖)
56分:趙東建(鳥栖)
86分:原大智(東京)

FC東京
FW 永井謙佑(69’原大智)、オリヴェイラ
MF レアンドロ (52’内田宅哉)、安部柊斗、高萩洋次郎(52’アダイウトン)、三田啓貴(79’シルバ)
DF 小川諒也、森重真人、渡辺剛、室屋成
GK 林彰洋
sub:波多野豪、オマリ、佳史扶

サガン鳥栖
FW 石井快征(79’林大地)、趙東建(60’豊田陽平)
MF 小屋松知哉(79’梁勇基)、高橋秀人、樋口雄太(73’安庸佑)、松岡大起
DF 内田裕斗(79’中野伸哉)、エドゥアルド、原輝綺、森下龍矢
GK 高丘陽平
sub:森田達弥、高橋義希

ちょっと良くないね。
噛み合わないまま、3試合勝利なし

中盤の守備力が足りていない

 試合を経るごとになんか戦力が薄まっていってませんか。レアンドロが帰ってきたと思えば、中村帆高がいなくなった。どうやら体調不良とのことだけど、この時期の体調不良って・・・大丈夫なのか。。代わってメンバー入りしたのはバングーナガンデ佳史扶。紺野もついにベンチを外れた。サイドアタッカー争いは内田が一歩前を行ったようだ。

 上手く行っていないここ最近の空気を打破するためにか、立ち上がりから果敢なプレスをかけるのが東京。対して鳥栖はしっかり分析し、対抗策を練ってきた。

 ハイプレスから逃げることなく、徹底して後方から組み立てる作戦で向かい合ってきた。東京のプレスはツートップとレアンドロがどんどん追っていくのに、中盤が付いてこれないので、相手のボランチのところで外される。前がかりすぎてそこを抜けられると中盤のスペースがありすぎて鳥栖の勝ち。プレスはほぼ回避されていた。

 プレスの際に中盤を埋めきれないのは選手個人のせいではなくチーム戦略が詰めきれていないせいだ。あれだけ前から行くのなら、ディフェンスラインを徹底的に高くして、中盤のスペースを意識的に埋めないとダブルボランチだけでは誰がやっても厳しい。

 名指しで問題がある選手を上げるのなら今日は2人。レアンドロと安部だ。

 レアンドロは守備ポジションが常に高くて、ほとんど下がって守備をしない。さすがに小川一人では無理なので安部がサポートに入る。するとボランチが薄くなるので右サイドの三田が絞ることになり、クロスを入れられた時の室屋のさらに大外のケアができなくなる。

 この文章で伝わるか怪しいけど、要するにレアンドロが戻ってこないことで守備のバランスが崩れていた。監督の指示なのか自分の意思なのかわからないけど、レアンドロが戻らないし、ツートップも中盤を埋めるほどには下がらないので中盤の守備がガラガラだった。

 そして安部。運動量は豊富で攻守にいいところに顔を出せている。それは今のメンバーではトップクラスの貢献度だ。しかしこちらも守備に問題が見えてきた。

 中盤で相手に寄せる時に、常に奪いに行こうと勝負するので、かわされてはピンチを招いていた。あれはボランチのする守備じゃない。もちろん場合によってはいいんだけど、あまりにも愚直に食らいつくだけなので相手からするといなしやすい。守備の局面ではボランチが一枚いないも同然だった。もっとじっくり向かい合うべき。行く時と待つ時の判断が必要だ。

大きなJ1初ゴール

 あんまり言いたくないんだけど、今日のレフェリングには色々と疑問があった。今年からJリーグのファールの基準を見直そうという流れになっているらしく、ぶつかり合いによるファールは出来るだけ取らないようにしよう、となっている。

 それはそれで良い事だと思うけど、今日の「先にボールを触っていればファールじゃない」みたいな基準は違うと思った。少しボールに触れていても相手の足を巻き込むようなタックルは危険プレーとしてカードでも出すべきだし、そんなおかしなジャッジがたくさん見られた。はっきり行ってレベルが低かった。あとレアンドロは退場していたはずだった。

 感情のコントロールができなかったレアンドロのおかげで早めにチャンスを得たのは内田。前回はあんまり良くなかったと思ったけど、今日は良かったんじゃない。ディエゴやアダイウトンに気を使いすぎだなと思う場面もあったし、慎重すぎるプレー選択が多かったとも思うけど、最後の局面では良いランニングでパスを受けられていた。

 そしてついに原大智、点を取ったな。よくやった。

 ピンチになるとFWを並べたがる健太監督のせいで、右サイド起用だったけど外は室屋にお任せして、真ん中寄りでプレーしていた。やはり中に入る動きが上手い。入りすぎないところから、クロスが上がる瞬間に入っていく。たくさん点を取ってきただけはある。

 得点の場面は自分の最大の武器である上背を生かしたものだったけど、あれもポジショニングと落下地点の予測が良かったからだ。少しずれていたらファールになっていたはず。1試合に2回のキーパーに競り勝つなんて滅多に見られるもんじゃない。

 原のゴールは収穫だったが、このままではまずい。選手それぞれは動けているのにチームにバラバラ感がある。次はセレッソ。これ以上離されるわけにはいかないぞ。

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