[J1]第28節 FC東京 vs 横浜F・マリノス

2020 J1リーグ 第28節

FC東京 0 – 4 横浜F・マリノス

Stadium:味の素スタジアム

得点
54分:ジュニオール・サントス(マリノス)
56分:ジュニオール・サントス(マリノス)
91分:渡辺剛(OG)(マリノス)
95分:エリキ(マリノス)

FC東京
FW オリヴェイラ(86’高萩洋次郎)、永井謙佑(59’アダイウトン)
MF 田川亨介(59’内田宅哉)、安部柊斗、シルバ、三田啓貴(59’原大智)
DF 小川諒也、渡辺剛、森重真人、中村拓海(81’中村帆高)
GK 林彰洋
sub:波多野豪、丹羽大輝

横浜F・マリノス
FW 前田大然(81’水沼宏太)、サントス(81’オナイウ)、エリキ
MF 喜田拓也、ジュニオール(64’天野純)、扇原貴宏、
DF ティーラトン、畠中槙之輔、伊藤槙人、松原健
GK 朴一圭
sub:高丘陽平、小池龍太、角田涼太朗、渡辺皓太

最高の前半と最低の後半
2連敗かつ無得点です。

全てをぶち壊した無駄な退場

 久しぶりに一週間空けて、準備と休養をしっかりとって臨むのは相性のいいマリノスだ。我々は19連戦に騒いでいたが、向こうはなんと22連戦の最中らしい。これが21連戦目。これは大きなハンデだった。

 試合間隔があったことで、緩んでしまうことを警戒したのと、ハイテンポな試合に持ち込んで体力勝負にしようという思惑もある気合の入った立ち上がりだった。

 なにより選手の動きにキレがある。ボールの近くにいる選手の寄せはいつも以上に早く、球際でも踏ん張りが効いているのか強度が凄い。ボールは持たせるが危ないところには踏み込ませず、素早い攻守の切り替えで再三チャンスを作っていた。

 三田、田川、安部と立て続けに決定機を迎えるもいずれも決められず、こういう流れになるとしっぺ返しを食らうぞ、というのがサッカー界の定説だが、そんなことが心配にならないくらい完璧な前半だった。

 そんな試合をぶち壊したのがアルトゥール・シルバの愚行。ちょっと前にレアンドロがやったようにプレーと関係ないところで相手の顔面に手をあげての退場。前から腕を振りすぎなスタイルが問題だったけど誰も指摘しなかったのかね。

 2失点して選手も変えて、さあ反撃だと気持ちを切り替えようとしているところで1人減ってしまいどうしようもなくなった。あと結果論とも言えるけど、交代策もよろしくなかった。

 アダイウトンの投入はまだわかるが、原と内田の投入でいつも通り守備の強度が劇的に下がった。ファーストディフェンダーとして厳しい寄せを見せてくれていた三田のようなプレーが二人ともできない。近くにいても緩いランニングで距離を詰めるだけだし、二度追い三度追いはまずしない。人数が少ない上に運動量も落ちたので、そもそもボールが奪えなくなってしまった。この2人が入って以降の時間帯、2人を足したより安部の方が走っていたんじゃないだろうか。

 今のところ、圧倒できる相手以外では原も通用しない。サイド起用が合っているかといえばそうではないのだろうが、ゴール前に走り込むセンスは高いけど、守備は出来ないし早めにボールを受けて運べるタイプでもない。内田はもう全体的に話にならない。

 交代した直後にシルバが退場してしまった。あの時点で内田をボランチにするくらいなら、緊急事態ということで内田を下げて高萩を入れたかった。ここまで結果を出せていないのだからそんな扱いでもしょうがないだろう。

 これだけいい試合をしておきながら、シルバの退場が全てをぶち壊してしまった。非常に残念だ。

 もう一つ気になるのは、4失点全てに関与した・・・というのは言い過ぎかもしれないが、目の前でやられてしまった剛のプレーだ。1失点目は裏を取られバランスを崩してしまったし、2失点目は剛のクリアが森重にあたりサントスの前に落ちた。オウンゴールはいいとしても4点目も1対1でエリキに負けた。

 ポジションを奪ってから、目立ったミスもなくここまで来ていたことの方が凄いんだけど、この前もボールの処理を誤って失点しているし、コンディション整えるまではオマリでもいいのかなと思ってしまった。

 このあとはリーグ戦の柏、川崎と続き、来週末のはルヴァンの決勝だ。かなり重要な試合が続く。シルバがいなくなる代わりにレアンドロが戻ってくる。今季初の連敗となってしまったが、立て直さないといけないよ、なんとしても。

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